8つのケアの講座内容
- ハートケアすべてのケアの基本となるコミュニケーションのあり方を①身だしなみ②表情③姿勢④お辞儀⑤挨拶と自己紹介という5つの観点から学びます。気遣いと工夫によって対象者の信頼を得る手法を身につけます。
- ハンドケア手のぬくもりを通わせながら会話することで心の交流を図るケアです。「手当て」の力を十分に意識することから始め、対象者の手に触れて温もりを伝えたり、マッサージを施したりするケアを学びます。
- 足の健康は全身の健やかさと深く関わっていますが、高齢者の多くは足の皮膚や爪にトラブルを抱えています。フットケアを通して足に触れることで対象者を心から労わり、足のトラブルの防止や早期発見にも役立つ技能を身につけます。
- フェイスケア対象者の身だしなみへの意識に働きかけることを目的とするケアです。簡単なメイクアップのほか、スカーフによる首もとのおしゃれの方法やネクタイの締め方などを学びます。
- ネイルケア対象者の心に彩や潤いを届けるはたらきかけの一つとして行うケアです。爪を磨き、好きな色でネイルカラーを施して、きれいになった爪を対象者に楽しんでもらう技法を学びます。
- スマイルウォーキング顔の表情を作る表情筋にはたらきかける「スマイルエクササイズ」と、人間の身体に則った理想的な立ち方・歩き方を身につける「ウォーキングケア」を学びます。対象者の心身の状態を踏まえながら、豊かな表情を引き出したり、正しい姿勢や歩行につなげます。
- サウンドケア音や音楽には人の心を揺さぶり、前向きな方向へはたらきかける力があります。サウンドケアでは実際の体験を通して、音と音楽が人の心にもたらす効果について学び、対象者の心を癒したり、元気づけたりするケアにつなげます。
- ヒアリングノートケア介護者に求められる基本的な姿勢の一つに、対象者の話に耳を傾ける「傾聴」があります。「ヒアリングノート(聞き書き)」とは、傾聴の姿勢で高齢者の人生を聴き、ありのまま書き起こす手法のことです。ヒアリングノートケアでは、傾聴のあり方や聞き書きの手法とともに対象者が尊厳を感じて過ごすためのケアを学びます。